くらし情報『英国演出家が「今こそ上演すべきとき」と語る舞台』

英国演出家が「今こそ上演すべきとき」と語る舞台

英国演出家が「今こそ上演すべきとき」と語る舞台

ウィル・タケット撮影:源賀津己


堤真一とA.B.C-Zの橋本良亮の初タッグによって上演される『良い子はみんなご褒美がもらえる』。映画『恋に落ちたシェイクスピア』、舞台『ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ』などで、日本でも人気の高い英国劇作家トム・ストッパードの戯曲だ。演出を手がけるのは、英国オリヴィエ賞を受賞しているウィル・タケット。「今はこの作品を上演するのにパーフェクトなとき」と明言するタケットは、何を伝えるのだろう。

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この作品の舞台となるのは、ある独裁国家の精神病院。誹謗罪で捕まったアレクサンドル(堤)と、自分はオーケストラを連れているという妄想に囚われたイワノフ(橋本)が、病棟の一室に閉じ込められている。少しでもはみ出すことを許さない社会というその設定を、タケットはこう理解する。「1970年代に書かれた当時は社会主義国が想定されていたと思うんですが、今ではこれは、世界共通の問題になりました。
SNSをはじめとするオンラインメディアが成長したことで、社会から監視され、自由に見えるなかで思想の自由はより抑圧されています。また、フェイクニュースの横行もあって、何が真実か、何が信用できるのかわからない。

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