三浦文彰、マリー王妃時代からの名器でダンス競演&ソロも!
を貸与され、演奏を聴きなれた身内からも「全然違う」と指摘されるほど、格段に演奏力が増したと実感する。
「ヴァイオリンは楽器が人を選ぶというか、相性がある。それまで使っていたものも素晴らしかったので、このまま良い奥さんになってくれたらと思っていましたけど、ヴィオッティを弾いたらすぐ好きになって一瞬で浮気しちゃった(笑)。どんな小さい音も大劇場の奥まで届いて返ってくる実感がありますし、一番は今まで知らなかった音が鳴ります。より自分のやりたい表現の幅を広げてくれました」。
今回、上演時間は約2時間。演目はマニュエル・ルグリとボリショイ・バレエの若き舞姫オルガ・スミルノワのパ・ド・ドゥによる世界初演の新作『OCHIBA~When leaves are falling~』を始め、新作『(仮)鏡の中の鏡』など選りすぐりのダンス6作品と、演奏家のみによる3曲で構成する。
「ダンスも演奏も一石二鳥で楽しめます(笑)。
有名な『瀕死の白鳥』は演出次第でガラリと印象が変わるので、今回オルガさんがどんな風に踊るのか楽しみ。オケの曲である『白鳥の湖』をヴァイオリンとピアノだけで演奏できるのも興味深い。僕にとって挑戦的なのは『ネル・コル・ピウ変奏曲』。