くらし情報『『まほろば』で早霧せいながストレートプレイ初挑戦』

『まほろば』で早霧せいながストレートプレイ初挑戦

本作の大きな魅力であり、それぞれの人物像を形づくる一翼を担っているのが、長崎弁のせりふだ。「これはもう完璧ですね。方言指導の方が録音してくださったものを聞いても、『あー、分かる、分かる』って(笑)。ただ私は帰省するとすぐ長崎弁に戻るのですが、ミドリはしばらく標準語のまま。きっと家族に対して虚勢を張っていることが、その標準語に表れているんだろうなと。そんなミドリが長崎弁に戻った瞬間こそが彼女の本性だと思いますし、演じる上ではとても大きなポイントだと思います」。

世代も、生きてきた道のりも違う6人の女性たち。観た者の心に残るものも、きっとさまざまに違いない。
「劇中に『普通』というせりふが出てくるんですが、それって何だろうと思うんです。適齢期に結婚し、子供を産み、立派に育てあげることが普通なのか。でもそうじゃない生き方にも幸せはあるんじゃないかと。そういうことを考えると、最後のミドリのセリフはシンプルが故に難しい…。ただミドリとしてしっかりと存在し、発することが出来れば、きっとこのひと言は、お客さまの心にスッと入っていくものになるではないかなと思います」。

公演は4月5日(金)から21日(日)

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