激戦オーディションを勝ち抜くのは誰? 舞台『転校生』最終選考レポート女子ver.
舞台『転校生』最終選考
平田オリザが脚本を手がけた舞台『転校生』が、本広克行による演出で、8月に紀伊國屋ホールで上演される。2015年以来の再演で、本公演はパルコプロデュースの若手俳優発掘プロジェクトとして、キャストは全員オーディションによって選出される。18歳から25歳までの男女を対象としたオーディションで、2128人の応募の中から一次審査を通過したのは男性73人、女性128人の計201人。そこから男子校版・女子校版各21人の出演者が決定する。5月上旬に東京都内で行われた、最終選考となる実技審査の様子を取材した。
【チケットの詳細はこちら】
本作品は94年青山演劇フェスティバルで初演されて以来、高校演劇のバイブル的戯曲として知られている。ある高校生たちの一日が、平田戯曲特有の同時多発会話で繰り広げられる。他愛のない日々の会話の中に、彼/彼女らの日常と社会への好奇心、将来への不安などを垣間見る戯曲となっている。
この日は、組に分けて行われたオーディションのうち、ある1組を見学した。
緊張を和らげるため、出来るだけ多くの人の名前と顔を覚え、相手にも覚えてもらうことからオーディションが始まる。