小野絢子
クリスマス・イヴの夢の物語を描く、バレエ『くるみ割り人形』の季節がやってきた。独特の発想と美しさで人気の新国立劇場バレエ団『くるみ割り人形』について、同団トップダンサー、小野絢子・福岡雄大ふたりのプリンシパルにインタビュー、その魅力や見どころを聞いた。
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「主人公クララに親近感をもって観ていたのを覚えています。一緒に冒険する感覚が楽しかったですね」と、子供の頃を振り返る小野。福岡も「チャイコフスキーの三大バレエのなかでも、等身大の人たちの人間的で温かみのある作品。音楽と踊りが一体化した時の化学反応を楽しんでいただきたいです」と話す。
この傑作が誕生したのは、1892年。初演から120年以上を経たいまも、これに新たな演出・振付をほどこした様々なヴァージョンが上演されている。
新国立劇場が上演しているのは、2017年に初演されたウエイン・イーグリング振付の版。「アイデアがいっぱい詰まっていて、彼の子供時代のおもちゃ箱ってこんな感じだったのかなと思えるような舞台です。振付は総じてアクロバティック!息を呑むようなリフトがたくさん出てきて、目が離せなくなると思います」