デビュー21年目に突入、ますます活動の枠を広げる氷川きよしが東京・明治座に帰ってくる
実力派揃いの座組から得ることも多い、と語る。「前回の舞台がすごく楽しかったので、今回はそれ以上のものにしたいですね。皆さん、面白い役柄に真剣に取り組んでおられる。1か月間、大好きな方と共演できるのはすごく嬉しいですし、超一流の役者さんばかりですから、自分もどんどん参考にしながら、恋之介を磨きあげていきたいと思っています」
第二部は『氷川きよしコンサート2020 in 明治座』。去る6月に初のポップス・アルバム『Papillon(パピヨン) - ボヘミアン・ラプソディ - 』を発表したばかりだが、この公演の選曲に関しては、「明治座ならではの特別なプログラムを予定している」という。「客席との距離が近い場所ですから、少しでもお客さまに自分を身近に感じてもらえるような演出や表現を考えています。より誠実に、より練習して、ベストな氷川きよしを表現したいですね」とも述べた。
それにしてもひと月で41公演とは、身体も精神も並外れてタフでなければ務まらない大仕事だ。
「明治座の公演中はいつも、とにかく規則正しい生活を心がけています。学生に戻ったような気分ですね(笑)。約1か月も同じ場所で舞台を行なうのは私にとって本当に珍しいことですが、役者の方とみんなで一緒に力を合わせて練り上げていく感じは、ひとりで歌を歌っている時とはまた別の刺激があります」。