声優陣が小説家・夏目漱石の誕生を熱演、『吾輩は猫である』開幕
声のプロフェッショナルが奏でる日本文学『吾輩は猫である ―はじまりの漱石―』
声のプロフェッショナルが奏でる日本文学『吾輩は猫である ―はじまりの漱石―』が、10月27日に東京・紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAにて開幕した。
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夏目漱石の処女作『吾輩は猫である』をベースに、小説家・漱石の誕生エピソードが友人・正岡子規や妻・鏡子らの視点を交えながら朗読劇のスタイルで描かれる。構成・演出は、これまで同シリーズを手がけてきた深作健太が続投。回替わりで登場する声優陣の化学反応に期待したい。
取材日だった初日のキャスティングは、伊東健人・山崎はるか・笠間淳・中村繪里子の組み合わせ。伊東と山崎は白を、笠間と中村は黒を基調とする衣装に身を包んで登場した。透明な水がめの中でコポコポと湧き立つ水音や、セットに照らされる回転車輪の灯りなど小説家・漱石の“始まり”を予感させる演出をバックに、4人はゆっくりと台本を開く。
「吾輩は、猫である。
名(ニャ)前はまだ、ニャい」──。小説の有名な冒頭部分をアレンジした台本をもとに、第一声を発したのは<猫>役の山崎。