市川海老蔵らが劇場文化の復興を祈願、大阪・道頓堀で迫力の群舞
芸能をご覧いただくことで、気持ちが和らぎ、安心していただくというような役目があると思っております」(文藏)「リモートでご覧いただく形も増えましたが、やはり舞台芸術は生で観るのが一番。皆さまの心の落ち着きが戻りましたら、ぜひ劇場に戻ってきていただきたいと切に願っております」(勘十郎)「演者だけでは劇場は成立しません。衣裳、小道具、かつらなど諸々のスタッフもですが、皆さまのお力添えが何よりも必要でございます。足をお運びいただけること、心よりお待ち申し上げております」(友五郎)「これから上方文化を盛り上げていくことによって、日本全体の舞台芸術が大きくなることを望んでおります」(米團治)などとコメントした。
会見後には道頓堀の船上で市川海老蔵が演舞『迦具土之舞(かぐつちのまい)』(『SOU~創~』より 作:長田育恵)を披露。会見で「迦具土は火の神なので、復活祈願に火をつける意味を込めています」と語ったように、海老蔵演じる須佐之男命(すさのおのみこと)が、火の神々の力を得て悪神退治をする様を、迫力ある群舞で魅せた。船上式典には海老蔵の長女・市川ぼたん、長男・堀越勸玄も参加。ギャラリーに向かってひと言挨拶し、観客を沸かせた。
取材・文:黒石悦子