1998年、アン王女役に大地真央、ジョー・ブラッドレー役に山口祐一郎を迎え、世界で初めて日本でミュージカル化された「ローマの休日」が、新キャストで装いも新たに登場。2020年10月の東京、12月の名古屋公演を経て、2021年元日からは福岡・博多座で上演がスタート。年の始まりにふさわしい華やかな同作の魅力を、アン王女役のひとり、朝夏まなとが語ってくれた。
「映画『ローマの休日』は、大好きな作品のひとつ。まさか自分がアン王女を演じる時が来るなんて。驚くと同時にとても光栄に思いました」
ヨーロッパのとある国の王女が、滞在中の大使館を抜け出し、新聞記者の青年に出会い、束の間の自由を謳歌する物語。わずか1日の間に、市場を散策し、名所を巡り、船上でのパーティに参加するなど、主人公たちがローマの街を楽しみ尽くす。
「“街感”がどんな風に表現されるのだろう、と思っていたのですが、舞台上には見事にローマの街が再現されていて驚きました。
特に、オートバイのベスパで駆けるシーンは必見。客席にいる皆さまにも、ローマにいる気分を味わっていただけると思いますよ」
場面ごとに、作曲家・大島ミチルが手掛けたメロディが重なりながら物語が展開してゆく。