大薮自身も「誰にでも分け隔てなくフランクに接する」タイプらしく、初共演となる大正役の和合真一、昭和役の校條拳太朗、平成役の平賀勇成とも「自分から積極的に話しかけに行って、稽古場の雰囲気を明るくしたいですね」とムードメーカーを買って出る構えだ。
生まれて間もない令和を演じるには苦労もあるのでは、と話題を向けると「原作のうわべだけを真似するのではなく、令和くんが日々どんな気持ちで暮らしているか、ハートの部分を大切にしたい」と大薮。そのために「僕はまだ引き出しが少なくイメージしきれないこともあるので、キャラになりきる気持ちのつくり方を極めたい」として、『青春鉄道』『ひらがな男子』『はたらく細胞』などで各種擬人化を成立させてきた川尻演出のもと、成長する意欲を覗かせた。
個性豊かな元号男子たちのキャラクターをそれぞれがリアルに演じれば“あるある”が溢れ、大薮は「それぞれの時代をご存知の方にはきっと共感できるはず」と胸を張る。最後に「僕たちの掛け合いを通じて、観客の皆さんに元気とハッピーと笑顔をお裾分けできれば」と語り、取材を結んだ。公演は、2021年3月4日(木)~14日(日)に東京・大手町三井ホールにて。