「毎日に尊敬と愛情を込める」egg life旗揚げ公演を配信中
途中で電車の音や横断歩道を渡る時に流れる鳥の声が入り、「卵が人間の胃の中に入り、一緒に仕事に行くのだろうか」と考えてしまう。公演のメイキングビデオでasamicroは「ストーリーは特別なものではなく、生活を頑張って生きている皆さんときっと何か共通することがあるはず」と話している。見る者それぞれが想像していいのだろう。明日、卵を割る時、自分の細胞が彼女たちのように踊ってくれたらいいのにと思う。後半には再び北川が登場し、二人で楽しげに所狭しとステージを跳ね回った。
続いての作品は、ダンサーのAtsumi、愛由、TETSUOが登場。ブレイクダンスやヒップホップなどの経歴を持つ3人が息ピッタリに踊る。無機質な音やアフリカの太鼓、犬の鳴き声のような音が入り混じり、猛々しかったり、洗練されていたり、機械的だったりする多様でスピーディーなパフォーマンスが楽しめた。
次はどんな踊りか予測がつかない、asamicroの身体の可能性を無限大に使った振付もきいている。彼女は「明日、生きることが楽しくなり、何かいたずらしたくなるような気持ちになっていただけたら」と話している。egg lifeの誕生の時を、ぜひ、見届けてほしい。