辻井伸行「ARKクラシックスはいろんな仲間たちと演奏できるのが楽しみ。ベートーヴェンの協奏曲第4番や、室内楽の《ます》、ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ《春》は新たに取り組む作品。楽しみにしているし、楽しんでいただける音楽祭にしたい」
ARKシンフォニエッタは2019年にこの音楽祭のために創設されたレジデント・オーケストラ。辻井のソロ、三浦の指揮によるモーツァルトの交響曲&ベートーヴェンの協奏曲の2プログラムと、小編成の弦楽合奏によるバッハ:ブランデンブルク協奏曲第4番&ショスタコーヴィチ:ピアノ協奏曲第1番に出演。楽器を置いて指揮者としてモーツァルトの第29番と第41番《ジュピター》を振る三浦は、「指揮者としてはまだまだ赤ちゃん。ジュピターは大曲で難しいが、この素晴らしいオーケストラとできるのは非常に勉強になる」と抱負を語った。
今年はさらに、レジデント・ブラス・アンサンブルとして「ARK BRASS」が新たに組織された。1970~80年代に大活躍した英国のフィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブルへのリスペクトを込めて、そのスタイルとレパートリーを、新たなテイストで踏襲していくというコンセプト。