ルノワールと、彼を "先生" と慕った昭和の巨匠の展覧会。三菱一号館美術館にて開催中。
ポーラ美術館所蔵の『レースの帽子の少女』が撮影可能になったニュースも新しいルノワール。ルノワールと40歳の年齢差をもちながら師弟関係を築いた梅原龍三郎とのふたりの関係を描いた展示会『拝啓 ルノワール先生 ―梅原龍三郎に息づく師の教え』が現在、東京・三菱一号館美術館にて開催中です。
みどころ1パリで才能開花した「画壇のライオン」梅原龍三郎
梅原龍三郎は、1888年に染物問屋の次男として京都に誕生。浅井忠に師事したのち渡仏。パリのアカデミージュリアンに入学しますが、ほどなくしてルノワールと師弟関係を築くことに。現地で学んだ油画に日本のテイストを取り入れることで、大胆なタッチに色鮮やかな世界観をもつ特有の作品を数多く世に発表しました。
本展では彼とルノワールとの師弟関係を特集しています。
みどころ2ルノワールとの”奇妙な”師弟関係
20世紀初頭、パリのルノワールの自宅がふたりの出会いの場になりました。出会った当時ルノワールはすでに還暦を過ぎ(上写真参照)。
痩せ型でヒゲが生えてて、晩年は車椅子で生活していたルノアールは、年齢よりも老いてみられることが多かったそう。