【Interview】テキスタイルブランドapples & orangesがデビュー。布に描き出す「心の隙間」が生み出す美しさとは
テキスタイルを担当する中原、動画製作やクリエイティブを担当する佐久間と意気投合し、ブランドを始めることになりました。
実家が墨田区で小さな縫製工場を営んでいます。昔はこうした小さな縫製工場が大手セレクトショップの別注などを請け負っていたそうなのですが、今では中国やベトナムなどに仕事が流れてしまい国内の小さな工場は生き延びるのが大変な状況にあります。しかし、生産拠点がアジアに移っているとはいえ、メイドインジャパンの製品が最近人気だったりしますよね。下町の職人の丁寧な縫製をしっかり伝えてお客さんが付加価値として認めてくれれば、商売としてなんとかなるんじゃないかなと思ったんです。ここがファーストステップでした。—— 職人、工場、デザイナーとの繋がりが強いからこそ、丁寧でぬくもりのあるモノ作りが可能なんですね。色鮮やかなテキスタイルに込められた想いは。
小田:コンセプトの中に「毎日でも使いたくなる、心地よさと 毎日が少しだけ違って見える、テキスタイル。」という部分があるんですけど、使っていただくことで柄に込められた日常の美しい風景を体感してもらいたいと思っています。ファーストコレクションは sora / kaze / daichi / umi の4柄なのですが、これらのように目を向けないと気づかないような日常にある美しいモノって結構ありますよね。