『明治緋色綺譚』が織りなす、クールイケメンと前向き幼女のプラトニックな関係
お風呂を覗いたりとか体中なで回したりとか、そういう気持ち悪いことは絶対にしません。
春時兄さんは、鈴子にぬるっとしたことしようとしてますが、鈴子一筋なので、まあいいでしょう。
春時兄さんにしても津軽にしても、あまり感情を顔に出さないところがいいですね。男がいちいち怒ったり拗ねたりすると面倒くさいんで。
思慮深く知性があって禁欲的な津軽がかっこいい!
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鈴子は、「津軽はあたしの知ってる男の人とは誰とも違う。他はたいてい見栄っ張りで強欲か、身勝手で好色か」と言ってますが、まあたいていの女にとって、男に対する感覚ってこんな感じですよね。
だから、少女漫画に出てくる男は、見栄っ張りでもなく強欲でもなく、身勝手でもなく好色でもないのが多いんです。
中盤で、春時と津軽が、ロリコンおっさんたちを交えて「手本引」という賭博で勝負をするシーンがあります。
津軽は「賭け事にあせりは禁物だよ。熱くなったほうが負けだ」と言い、ディーラーの春時と津軽はお互いの手を読みあって勝負します。
この2人が熱くなることはないので、もちろん2人の目的通りの結果になるのですが、このへんのやりとりがたいへん頭がよさそうでかっこいいです。