『明治緋色綺譚』が織りなす、クールイケメンと前向き幼女のプラトニックな関係
知性と教養がある人ってステキ。
この作品のいいところは、登場する男子がクールでかっこいいだけではなく、謎解きがおもしろいだけでなく、ちょっぴり説教要素があるところです。
鈴子は、どんな環境になろうが「どうやったって幸せになる」と言います。幸せは環境ではなく考え方だとはよく聞きますが、本当にそう思って行動できる人ってなかなかいないと思うんですよ。
なんか物事がうまく回る人、運がいい人、人生に悩みのなさそうな人って、基本的な考え方がポジティブだからだと思います。劣悪な環境に陥ろうが、年をとろうが、自分の可能性をつぶさない人が幸せをつかむのです。
鈴子の姉や、春時兄さんがいまいち不幸せなのは、彼らが卑屈で後ろ向きだからです。人生フレキシブルに前向きに生きましょう。
Text/和久井香菜子