問題を抱えた大人たちにも光をあてる学園漫画『アイスエイジ』
マサキは自分を理解してもらえるあてがないから、無気力で無感動。勉強は出来るけど想像力が足りない偏った子どもだったマサキですが、次第に生きる気力を持つようになり、活き活きとして卒業していきます。
そう、親の過干渉・過保護は子どもの気力を奪うのですよね。自分のことを自分で決められないなら、無気力にもなりますよ。私の親がまさにそうで、本人たちはかわいがっているつもりなんでしょうが、正直、感謝をする気にも、親として尊敬する気にもなりません。自分の足で立って、自分の意志で生活するようになってようやく、少しずつ生きる気力が湧いてきました。
大人も子どもも、みんな問題を抱えて生きているんですね。熱血教師ひとりで問題が解決するとは思わないけど、人と向き合って生きたいな、とは思います。
Text/和久井香菜子