一級建築士に聞く!施主からの「ヒアリング」が設計提案に大切な理由2つ
そして、施主様には何でも言っていただいています。
Rina / PIXTA(ピクスタ)
そのなかで私たちは、要望と、その奥にかくされた、施主様の欲している本質を読み解き、それらから形にするヒントを得ようとしています。
このようにする理由は、要望の組み合わせ次第でこれは無理だろうと思えた矛盾が、実現する可能性がでてきたりもするからです。
それは提案において核になる可能性を多く秘めていたりもします。
いろいろな要望が出たあと、私はお施主様にそのなかで優先順位をつけてもらい、要望の整理をします。
そうすると、フィルターにかかるように、提案へむけた方針が見えてきます。
■ 2.イメージや好きの共有をするために
施主様がどんなイメージをもっているのか、そして何が好きなのか。
これらを共有することが設計提案をするうえで私は大切にしています。
ではその共有をどのように行えばいいのか。
node / PIXTA(ピクスタ)
例えば、雑誌の切り抜きなどでもいいでしょう。ネットで集めた画像をスマホで見せてもいいかもしれません。
言葉のほかに視覚的な情報を相互で確認できることは、要望と提案のずれを少なくします。