都合のいい女【新宿に建売住宅の値段で注文住宅を建てて住んでいます】
鳥は無駄に強い不安感から、家づくりに関するネット掲示板などで、先輩方の実際の体験談も読み漁っていたのですが……。
実際に上記のような窮地に追い込まれ、怒りのあまり、その体験を業者の実名を晒して書き込んでいる先輩方も少なくありませんでした。
残念ながら、建築業界では決して珍しい話ではないのです。
一応、保奈美さんに「契約後に見積額が増額されるようなことはないですよね?」と確認したところ、「それはないですよ!」とのご回答。
しかし過去に、とっくに平面図も確定し構造計算も終了していた段階で、
「大変申し訳ありません!実は北側斜線に引っかかってしまうことが判明しました。建物の角度をほんのちょっとだけ西に回転させてください!」
という基本的なミスが発覚したことで、もうこいつ……ごほん、彼女は信じ切れない……。
この調子だと、工事請負契約後に、
「大変申し訳ありません!確認申請に出したところ、これこれの理由が判明したので、このように変更させてください!」
などという重要な変更・増額を申付けられそうな気が……。
だって、
「北側斜線でやむを得ず」「確認申請でやむを得ず」
などという大義名分付きで言われちゃったら、こちらとしては何も言えないしさ。