境界トラブルは他人事じゃない!何度設置しても境界杭が抜かれてしまう理由とは??
数日後、不動産業者と共に現地を訪れたAさんは驚愕します。
なんとまた境界杭が引き抜かれ、放り投げられていたのです!
さすがに「なにかおかしい、ただのイタズラじゃない」と思ったAさんは、あらためて境界杭を設置してもらい、その日の夕方から「張り込み」を始めました。
犯人を突き止めるため、土地を見渡せる少し離れた場所に車を停め、犯人の登場を待ちます。
しかしその日は深夜2時を過ぎても犯人は現れず、Aさんは一旦その場を離れました。
翌朝6時、現地に戻ったAさんの目に飛び込んできたのは、またしても引き抜かれ、放り投げられた境界杭でした。
■ 意外な犯人
GenauFoto / PIXTA(ピクスタ)
落胆するAさんの後ろから誰かが声をかけました。
声の主は近所に住むCさんです。Cさんによると、なんと境界杭を引き抜いているのはBさんだとのこと!
驚きとともに憤慨したAさんは、すぐにBさんに連絡をとり、ことの真意を問いただしました。
するとBさんは、「なにも話すことはない」と、電話を切ってしまいました。
その後、Cさんや、近所に住む他の人に聞いたところ、Bさんは隣接するAさんの土地を購入したかったのに、自分に声をかけず他に売ってしまったAさんを恨み、その売買がうまくいかないように嫌がらせをしていたようなのです。