物件購入の値引き交渉で得する!知っておきたい不動産取引の仕組み
非常識な値下げ要求には仲介会社が応じない
freeangle / PIXTA(ピクスタ)
筆者の場合は、950万円の物件に600万円で買い付けを出され、上司から「そんな買い付けを取ってどうするつもりだ」と怒られたことがあります。
客はローンではなく現金で買うのだから下げて当然だろうと主張し、こちらが何度説明しても「銀行を通さない綺麗な金だから売主にとってもありがたい話のはずだ」と譲りません。
とても売主にはかれるような話ではないため、最終的に担当者の判断で断りを入れました。
売主は「指値」が入ることを前提に価格を設定している
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そうはいっても不動産は高い買い物であり、少しくらい値切りたいというのは自然な感情です。
実際に買い付けを書く際にも販売価格そのままの金額を書くことは稀で、いくらか減額した金額を記入している事例が大半だったように思います。
このように買主が希望した金額を指値(さしね)といいますが、たいていの売主は売却開始に際して指値が入ってくることを前提として価格を設定しているものです。
「査定価格としては3,000万円ですが、指値が入ってくることを考えて3,300万円で市場に出しましょう」