狭小住宅でも快適に住める!「ちっちゃな家の空間3原則」って?no.2
「ちっちゃな家」シリーズで有名な、建築家・杉浦伝宗さんの名言、狭小住宅の空間3原則「透ける・抜ける・兼ねる」
前回は「透ける」についてお話しましたが、今回は「抜ける」ついてお話いたします。
■ 狭小住宅テクニックの「抜ける」とは?
杉浦さんが提唱した住宅の「抜ける」は、ファッションで言うところの「抜け感」とは異なります。
ガチガチに決めず、カジュアルアイテム等で「すき」を作るのがファッションの抜け感
狭小なのに広く見える住宅には、以下のこんな共通点がありませんか?
それは、「取り払われた壁」「高い天井」「吹き抜け」「オープンなロフトや階段」などで、開放感のある空間になっている点です。
つまり床壁天井等を上手に抜くと、風が抜ける・光が抜ける・そして視線が抜けるので、広く快適に住めるという事なんですね。
■ 「抜ける」は3原則の中でもハードルが高い?
しかし、この「抜ける」の場合は、「設計段階でないとダメでしょ」とか、「既にでき上がっている家や賃貸住宅では無理!」と思われるかもしれません。
確かに床壁天井を抜いたり、階段に手を加えるのは、基本大規模な工事になってしまいます。