人口が減っているのになぜ住宅がつくり続けられるのか?
東京都総務局統計部のデータによると、東京都では1980年代後半から1990年代後半まで若干の人口減少が見られたものの、その後は22年間にわたり人口の増加が続いています。
過去10年間の人口推移をみると、2008年の人口が約1,285万人で2018年の人口が約1,375万人なので、多少のばらつきはあるものの東京都の人口は1年間で約9万人づつ増えている計算になります。
この増加人口のほとんどが人口移動(他の国、道府県からの移住)によるものなので、移動してきた人口分の住宅が必要になります。
まちゃー / PIXTA(ピクスタ)
東京都都市整備局によれば、東京都では2017年度の新築住宅着工件数は約14万戸なので、日本の新設住宅着工戸数の約15%を占めます。
この新設住宅着工戸数の中には、古い住宅を壊して建て替えるものも含まれますので、実際に増加する住宅数はこの数字よりも少なくなります。
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もちろん、移動してきた人たちすべてが新築した住宅に住むわけではなく、既存の住宅に住む場合も多いでしょう。
しかし、既存住宅は年月とともに老朽化し、「住居として使用出来なくなっていくもの」