住宅の寿命=法定耐用年数ではない。最近注目されている期待耐用年数とは?
が正当に評価されなくなった理由です。
では、本当の耐用年数とはどのように評価・算定すればいいのでしょうか。
実は、本当の耐用年数ともいうべき「住宅の使用価値を反映した耐用年数」を、実際の建物評価に用いようという取り組みが少しずつ始まっています。
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国土交通省は「期待耐用年数の導出及び内外装・設備の更新による価値向上について」というレポートのなかで、建物の耐用年数を「経済的耐用年数」、「期待耐用年数」、「物理的耐用年数」の3つに分類し、建物の評価方法には「期待耐用年数」を採用したらどうかという提言をしています。
このレポートのなかでは、期待耐用年数の定義を「建物が通常想定される自然条件で標準的な維持管理がなされた場合に通常必要とされる使用価値を維持し得る期間」としています。なにやら難しい定義ですが、簡単に言えば「建物を通常の使い方で、通常の手入れをしてきた場合に、その建物が通常どおりの性能を発揮していられる期間」だと思ってください。
■ 期待耐用年数で建物を評価すると何が変わるの?
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宅建業者(不動産会社)