雨どいをつける?つけない?大いに悩んだ結果…【住宅ライターの家づくり】
雨どいとは、雨水から家を守る役割を担うパーツ。
屋根の傾斜に沿って下へ向かって流れる雨水を軒下で受け止める軒樋と、軒樋を通ってきた雨水を排水溝まで誘導する通路が竪樋、軒樋と竪樋の接続部にあたり樋集水器の主に3つのパーツで構成されています。
家の外観を見ると、雨どいの存在は案外目立ちますが、これまでの新築のお宅の取材で、こだわって雨どいを選んだという施主さんに出会ったことがありません。
目立つ割にはさほど注目されないパーツとも言えそうです。
そんな雨どいですが、我が家を建てる時、つけるか・つけないか、実は最も時間をかけて考えたのが、雨どいだったんです。
■ 片流れの屋根に雨どいは必要か?
我が家の屋根は片流れ。屋根材は、ガルバリウム銅版の波板を選びました。北から南へ下がるように傾斜があり、ウッドデッキを覆うように軒が長いのが特徴です。
建築家と工務店と私たち家族で、さまざまなパーツや設備について確認をしていたときのこと。
最後の方におまけ程度の話題で出てきた雨どいについての確認。
雨どいはナシで、という建築家の意見に、珍しく夫が「雨どいは必要だ」と強く主張したのです。