不動産の営業マンが信頼してもらうために駆使する小ワザとは?
そのための手段としてフロント時代の筆者はカバンにクラックスケールと打診棒を常備していました。
鉄筋コンクリート造のマンションの場合どうしても細かなひび割れ(クラック)がつきものですが、幅が0.3ミリ以下のものは構造体に影響を与えない「ヘアークラック」として放置しても差し支えないとされており、クラックスケールをあてれば0.3ミリ以上か以下かその場でわかります。
U-taka / PIXTA(ピクスタ)
また、タイルの躯体への接着が不十分だと将来剥がれて落下する恐れがありますが、打診棒で表面を撫でれば浮いているかどうか音の違いで判断可能です。
これだけでは実際には大したレベルのことはできませんが、お客様から出された不安に対してカバンから颯爽と器具を取り出し、危険性の有無をその場で判定して「特に問題はありませんよ」と言ってあげることで「この人は良く分かっている」と思ってくれるはずで、そのぶんだけ信頼度がアップします。少なくとも筆者はそう信じていました。
■ カッコよく採寸するコツ
賃貸物件の営業をしていると内見のための案内が日常的にありますが、その際は必ずメジャーを持参するようにしていました。