ワトコオイル、オスモカラー、ブライワックスの違いをプロに聞く
■ ブライワックスは磨いてツヤを出すのがポイント
3番目に試すのはブライワックス(BRIWAX)の「クリアー」です。
固まったハチミツのようなワックスは、先の2つのオイル系塗料とはかなり見た目が異なります。
佐古さんによると「木の中に浸透するオイルとちがい、ワックスは表面にもとどまって油膜を張ってくれる」のが特徴なんだそうです。
半固形状なのでハケではなく、ウエス(不要になった綿Tシャツなどで可)に塗料をつけて木材に塗り込んで塗装します。
木目に沿って延ばしていきましょう。固形ですが、思ったよりムラはできにくいです。
先ほどのワトコオイルやオスモカラーにくらべて濡れ色が薄めで、よりナチュラルな色づき。ついでに、個人的に気になっていた「チーク」も試させてもらいました。
「クリアー」とは異なり、しっかりとした茶色がつきました。さて、ブライワックスはここからが大事。タワシを使って、表面をゴシゴシと磨くのです。
すると、美しいツヤが出てきます。
左:チーク/右:クリアー(ともにタワシで磨いた後)
これがブライワックスの魅力。ただし「ツヤが出しやすい反面、強くこすると色移りすることもあるので、床材には向いていません」