2015年8月13日 18:30
野菜がおいしくなるけど意外と難しい「50℃洗い」成功のヒント
をうまく行う方法
「水道水を沸騰させると100℃です。そして常温の水道水は約15℃ほど。沸騰させたお湯に常温の水道水を同量入れると、50℃の温度に近づきます。このとき、ボウルに一度お湯を入れ、温めておくと冷めにくくなります」と望月さん。
また、給湯器で温度を50℃に設定して、流し湯にする手段も……。
温度はすぐ下がりやりやすいので、慣れるまでは温度計で調節したほうがベター。目安は指先を入れて「熱い」と感じるほどの温度だそうです。
ちょっと大変ではあるけれど、おいしい料理を楽しむためのハードルと思えば、トライする価値は充分。
洗う時間が少ないレタスやキャベツから始めてみたいですね!
ちなみに、「油の多い」お肉や魚は50℃洗いには不向き。理由は、お肉やお魚の脂肪の融点です。
それぞれの脂肪の融点は羊脂44~49℃、牛脂40~50℃、豚脂33~46℃、鶏脂30~32℃。魚の脂は基本的には液体で存在していて、常温では溶けた状態。融点よりも高い50℃のお湯で洗うと脂が溶け出し、旨味が減ってしまうことになるのです。
調理する食材に合わせて50℃洗いを使い分け、おいしい食卓を楽しんでくださいね。