子どもが将来「成功するかどうか」は2歳時点での●●で決まる?
この研究は、アメリカ全土で8650人の子どもたちを対象にしたデータを基に行われました。2歳時点でのことばの発達状況については両親への調査を、幼稚園での学習状況は文字を読む能力と数字への理解度をもとに判定しています。
また、子どもたちを2つのグループにわけ、ことば習得と家庭環境についての調査も行っています。
この調査によると、経済的に困窮していない家庭で、かつ、きちんと手をかけて育てられた子どもたちのグループは、2歳になった段階で、そうでない子どもたちのグループよりもより多くのことばを習得していたのだといいます。
また、母親が病気がちな場合、子どものことばの習得が遅れがちであることもわかりました。
研究チームはさらに3年後、5歳になった子どもたちに追加調査も実施。2歳のときに多くのことばを身につけていた子どもたちのほうが、読む力や数字を理解する力が身につき、自分の感情をコントロールできるなど、幼稚園に上がる準備が整っていたそうです。■習得のペースは個人の能力の問題ではない!
研究チームによると、2歳児のことばの習得にばらつきがある理由について、子ども自身の能力や親の経済的な背景だけでは充分な説明ができないとのこと。