少しくらい太っていても大丈夫!3歳までの肥満はあとをひかない
『6歳までの子育てに悩んだら読む本』(北條博厚著、あさ出版)は、子育てに四苦八苦するお母さんにとって有意義な一冊です。
著者は静岡県立特別支援学校の校医、そして静岡市葵区の幼稚園の園医を勤めているという、いわば子育てについてのプロフェッショナル。
長い経験を軸に、さまざまな角度から子育てについての考え方を記しているのです。
ところで子どもの成長を見守るなか、体重の増減を気にしている方も多いはず。
そこできょうは、小さな子どもの肥満について解説した「3歳までの肥満はあとをひかない」を取り上げてみたいと思います。
■子どもの食事は「からだをつくる材料」
赤ちゃんが5、6ヶ月になると離乳食がはじまりますが、なかには単期間で驚くほど食べるようになる子がいます。
そんなとき、「食べてくれるのはうれしいけれど、太りすぎなのでは?」と不安になっても不思議はありません。
ただし、ここで意識しておきたいのは食事についての意義。
食事は、からだが活動するためのエネルギーを得るために必要なものですが、お子さんの場合は、もうひとつの目的があるのだというのです。
それは「成長発達」という、からだをつくるための材料を取り込むこと。