日本のトップ1%の年収は1300万円?統計データでわかる真実
現代社会においては、無数の情報に埋もれることなく、それらをうまく使いこなすことが重要。そして、そのために求められるのは、情報を整理するための「枠組み」。
それが、『あらゆるニュースをお金に換える億万長者の情報整理術』(加谷珪一著、朝日新聞出版)のコンセプトです。
つまり著者は本書で、情報をお金に変える「枠組み」の使い方を説いているのです。
■大半の人はトップ1%の人をイメージできない
少し前、フランスの経済学者トマ・ピケティの『21世紀の資本』(みすず書房)がベストセラーになりました。
ここで扱われているのは格差問題ですが、世間で語られているピケティ論をなにも考えずに聞いてしまうと。「お金持ちがますますお金持ちになっている」と考えてしまいがち。そもそも日本には当てはまらないという意見もあるでしょう。
ピケティ氏の基本的な主張は、豊かな人とそうでない人との差が拡大していて、上位1%の人が得る所得の割合が年々上昇しているというもの。
その原因は、いつの時代も資産の収益率(r)が所得の伸び(g)を上回っていることであり、これによって資産を持つ人が有利になっていることだとしています。