数字の「1・2・3」を含む言葉に隠された日本独特の深い意味
、つまり上司からの引き立て。次が「才」つまり本人の才能、才覚で、その次に来るのが「学問」であるという言葉です。
ここでいう学問は、学歴というよりは知識や経験といった意味合いでしょう。同じような意味の言葉で「一引き二運三器量(いちひき、にうん、さんきりょう)」というものもあります。やはり「引き」がトップです。
出世の第一条件が“コネ”つまり人脈であるというのは、いまの社会でもいえること。時代が変わっても、社会のありようはそれほど変わらないものなのかもしれません。
■5:一誹二笑三惚四風邪(いちそしり、にわらい、さんほれ、しかぜ)
ものものしい字面ですが、なんのことはない、くしゃみの回数ごとの意味を占う言葉です。
一回なら誰かに悪口を言われている、二回なら誰かに笑われている、三回だと誰かがあなたに惚れていて、四回ならそれはもう風邪ですよ、という意味なのです。
気になるのはこの順番。正しいことは不明ですが、じっと見ていると、どうもやられて嫌なことの順であるようです。
陰で悪口を言われること、笑われることは嫌なもの。惚れられるのはうれしいことですが、相手が誰だか分からないのではいまいち喜べません。