今年「3価から4価」に変わるインフルエンザ予防接種の基礎知識
今年は早くも9月の初めに、神奈川県茅ケ崎市でインフルエンザによる学級閉鎖がありました。
インフルエンザが猛威を振るうのは12月から2月くらいの寒さが最も厳しい時期とされてきましたが、実は、数年前に新型インフルエンザが流行して以降、10月や11月に流行することも珍しくなくなってきています。
今年も、早めの対策を考えておいたほうがいいかもしれません。しかも、今年からインフルエンザの予防接種が変わるのだとか。
そこで、静岡県浜松市にある北原内科医院院長で医学博士の北原亮先生に、インフルエンザの基礎知識と今年の予防接種について教えていただきました。
■インフルエンザは「A型」「B型」の2つが危険
人間に感染するインフルエンザウイルスには、「A型」「B型」「C型」の3つがありますが、特に症状がひどくなるのは、「A型」と「B型」です。
「A型」のうち、「A香港型」や「Aソ連型」などは耳なじみがあるかもしれませんね。話題になった新型インフルエンザも「A型」の仲間です。
「A型」は毒性が強く、感染力も強いため、流行すると世界的に広がってしまう恐れがあります。
一方の「B型」には、ヴィクトリア系統と山形系統があり、それぞれ遺伝子が違います。