ポイントは原価?大富豪に共通する「支払いスタイル」が明らかに
『執事だけが知っている世界の大富豪53のお金の哲学』(新井直之著、幻冬舎)の著者は、「大富豪」への執事サービスを提供しているという「日本バトラー&コンシェルジュ」代表取締役。
ニッチな業種ではありますが、その仕事の性格上、多くの大富豪と日常的に接しているのだといいます。つまり本書では、そこから見えてきた大富豪のお金の使い方が明らかにされているのです。
■「お金持ちはケチ」なんてウソ?
買い物をしたり飲食店を利用したりする際、商品の原価を気にすることはあまりないはず。
ところが大富豪は、お店を利用するたび、それぞれの商品の原価を試算してしまうものなのだと著者はいいます。
つまり、その価格で買う手間までを計算に入れ、きちんと納得してから代金を払う。それが大富豪ならではのスタイルだということ。
「お金持ちはケチ」などと揶揄されることがありますが、そんなに単純な話ではないのだとか。
コストを周到に見極める意識が高く、お金を払う前にじっくりと考えることを怠らないということなのだというわけです。
■大富豪が原価にこだわる理由
事実、著者の会社の執事サービスを利用する顧客も、原価を気にする方ばかりなのだといいます。