たった30円の駄菓子「ブラックサンダー」が売れ続けている理由
チョコレートも扱うようになったのは、その後、豊橋と札幌に工場を設立してからだというので少し意外な気もします。
さらに驚かされるのは、駄菓子の代表格というようなイメージがあるブラックサンダーの歴史は意外に浅いということ。
そのことをご説明するためには、まず駄菓子屋の衰退とコンビニの興隆についてご説明する必要があります。
「アマナ」のスタッフによれば、駄菓子の黄金時代は、急激に店舗数が増えはじめた1950年代。しかしその後、日本の子どものライフスタイルが変化したことの影響で、駄菓子屋の店舗数は現象の一頭をたどっていったというのです。
そして以後は1995年くらいから、コンビニが急激に増加していきます。
■ブラックサンダーは懐かしくない!
つまりブラックサンダーは、駄菓子屋が衰退してコンビニがいきおいづいていくじだいとともに、黄金時代を生き抜いてきた……わけではないのだそうです。
そもそも、発売されたのは1994年のこと。
駄菓子の代名詞のようなイメージがありますが、実際にはコンビニが増え出してから登場したことになるのです。つまりは駄菓子の主役どころか、かなりの後発なのです。
30代、40代がブラックサンダーに手を出す理油として「懐かしさ」