たった30円の駄菓子「ブラックサンダー」が売れ続けている理由
があるそうなのですが、実際にブラックサンダー自体は懐かしいものではないということです。
そして、もうひとつビックリなのが、「売れるようになったきっかけ」です。
というのも、大学生協で販売し始めたことがきっかけとなり、当時話題になった「生協の白石さん」で取り上げられたり、体操の金メダル選手が大好物だと発言したりして、急激に売り上げを伸ばしたというのです。
そしてそんななかで影響を及ぼしたのは、大学生の仕送り額が減ったこと。
朝日新聞の記事によると1989年ごろの学生の1日あたりの生活費は2,500円くらいだったそうですが、2015年は897円。つまり食事にお金をかけられない学生が、ランチにブラックサンダーを食べるというわけです。
■ブラックサンダーのユニークな戦略
ブラックサンダーの商品開発戦略には、ある特徴が存在するそうです。
アイデアがあっておもしろいと思えば、とにかく一度試してみる。
そして、売り上げにつながったものがきちんと残っていくということ。
その商品開発姿勢は、シリコンバレー的なのだとか。時間をかけてマーケティング調査を行うと、その渦中で時代の流れも変わってしまうため、ベストなタイミングで商品が出せなくなる場合もある。