1~2時間おきに目が覚める人は要注意!精神に恐ろしい影響が…
(1)のグループでは、十分なノンレム睡眠が得られないために、眠っているあいだにプラス感情を回復することができないのです」
筆頭著者であるジョンズ・ホプキンス大学のパトリック・ファイナン博士は、そう分析します。
■出産直後のママは疑似不眠症になる?
では、こま切れに睡眠が中断する人とは、具体的にはどういう人でしょうか?
ファイナン博士によれば、それはナースコールのために待機している看護師や介護ヘルパー、そして赤ちゃんを持つママだというのです。
生まれたばかりの赤ちゃんは、1~2時間おきにおっぱいを欲しがって泣きます。おむつもすぐにぬれてしまうので、1日に15回替えることも珍しくありません。
新生児のママは、夜通し赤ちゃんの泣き声で1~2時間おきに起こされることになるわけで、まさにこの実験でいうこま切れに睡眠が中断する人そのもの。いつ疑似不眠症に陥ってもおかしくないのです。
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このように、こま切れの睡眠がプラス感情をすり減らし、心の健康に著しい悪影響を与えることが研究で示されました。
プラス感情には、積極性や喜びといった感情だけでなく、思いやりや親切心など人とのかかわりに関するものも含まれます。