1~2時間おきに目が覚める人は要注意!精神に恐ろしい影響が…
つまり、(1)睡眠がこま切れに中断した場合と(2)睡眠時間が短い場合で、それぞれ(3)通常の睡眠に比べてプラス感情とマイナス感情がどのくらい増えたり減ったりするかを調べたのです。
■こま切れ睡眠のグループがとくに悪化!
1泊目が終わったあと、(1)と(2)のグループの参加者たちの心の健康状態は同等でした。マイナス感情がプラス感情を上回った状態で、それぞれの感情の割合もほぼ同じ。
変化は、2泊目が終わったあとに現れました。
(2)睡眠時間が短いグループでは、参加者たちのプラス感情が1泊目より12ポイント減ったのに対し、(1)こま切れに起こされるグループでは31ポイント減と、著しく大きな落ち込みを見せたのです。
さらに3泊目が終わった後の調査では、(1)のグループのプラス感情の減りはもっと大きなものになっていました。
プラス感情の減退、抑うつ症状は不眠症によくみられる反応。つまり、健康な人でも状況や生活パターンによって疑似不眠症に陥ることが確認されたのです。
「眠りがこまかく中断されると、人はノンレム睡眠に達することができません。ノンレム睡眠は入眠後90分程度で現れる深く安定した睡眠で、心の健康状態を回復させる役割を担っています。