大人にどうやって仕事を教えるべき?大切なのは「3つの手助け」
(2)会社になじむように参加を手助けすること
「学習=参加」については、著者はひとつのイメージを提示しています。それは、中途採用者が別の会社に入ったときの状況。
中途採用者は、前職との違いなどの戸惑いを感じながらも、新しい会社でもがいているうちに、だんだんその会社になじんでいくもの。
この「なじむ」が、「参加」のイメージに近いというのです。周囲から、「あいつも、やっとうりのやり方を学んだな」と評価されるような状態。
「新しい会社になじんでいく=参加していく」のであれば、たしかにそれは学習だということになります。
ただし現実的に、新しいやり方を受け入れようとせず、なかなかなじめない人もいます。でも、いつまでも参加できずに周囲から浮いていると、会社の雰囲気を乱すだけではなく、仕事もなかなかできるようにならないでしょう。
そういう人たちも含め、職場や会社に参加できるように手助けすることも、「教える」ことだというわけです。
(3)変化は相手の言動が変わること
3つ目の「学習=変化」は、心理学の観点から見た学習の定義だそうです。教わった人がなんらかの変化を見せれば、その人は「学んだ」