「第3の場所」提供で差別化!高くても売れるスターバックス戦略
いろいろなお店を見ていると、「こんな価格でお店は儲かるの?」と感じてしまうことはあるもの。しかしその一方では、価格は高めだし、でも絶対に値下げしない商品が売れていたりもします。
そこには、どんなカラクリがあるのでしょうか?
『なぜ、スーツは2着目半額のほうがお店は儲かるのか? 価格で見抜く“高くても売れる戦略 安くても儲かる戦略”』(千賀秀信著、SBクリエイティブ)は、「価格」についてのそんな疑問に焦点を当てた書籍。
価格から儲かる戦略やビジネスモデルを会計的に分析し、強みや弱みなど、それぞれの特徴を明かしているわけです。
きょうはそのなかから、「なぜスタバは値下げをしないのか?」に焦点を当ててみたいと思います。
■アメリカでは270円なのに中国では「430円」
2013年の秋に、中国の国営放送局が「中国のスタバは暴利をむさぼっている」と、価格の高さを批判したことがあったそうです。
事実、アメリカでは約270円で売られているラテのショートサイズが、中国では約430円。たしかに、批判される理由はわからないでもありません。
批判をかわすことができたのは、「スタバは快適な空間を提供している」