「24時間じゃ足りない!」と嘆く人が覚えておきたい魔法の言葉
でもそれは自分のせいではなく、「時間がモンスターだから」だと著者は表現しています。
たとえば、「睡眠時間が短い」とか、「食べる時間がないほど忙しい」という人がいます。彼らは、自ら嬉々としてモンスター、つまり時間の格好の餌食になっているということ。
同じように、飛行機を乗り継いではホテルからホテルへと渡り歩き、休暇も取れないビジネスパーソンの脳内にも、やはりモンスターが棲みついているもの。
モンスターを前にしては、ビジネスクラスのゆったりとした席に座っていてもまったく無意味。ノートパソコンもスマートフォンも、モンスターを退治することはできないといいます。
つまりモンスターは、人の夢を食べて生きていくバクのように、あらゆる思考を吸い取ってしまうということ。
しかし、反対に「時間の効率はまったく気にしない」とか、スマホをちらっと見ることさえ耐えられないというのんびりした方もまた、モンスターからは逃れられないのだと著者。
夏休みなどを待ち焦がれ、身もだえするような終わりのない時間を経験することは誰にでもあるもの。
問題は、待てば待つほど、その永遠がさらに永遠になるような、終わりのなさです。