値引きはしないのに増収増益を続けている「吉田カバン」の仕事術
「ポーター(PORTER)」「ラゲッジレーベル(LUGGAGE LABEL)などのブランドでおなじみの吉田カバンは、その機能性とデザイン性の高さからビジネスパーソンにもすっかりおなじみ。
国内の協力業者の職人さんによる「メイドインジャパン」が特徴であり、年間180万本のカバンを生産しているそうです。
そんな吉田カバンのビジネススタイルを明かしているのが、その名も『吉田基準 価値を高め続ける吉田カバンの仕事術』(吉田輝幸著、日本実業出版社)。
現在も増収増益を続けているという、同社の成功の秘密が明かされているのです。
■基本的に「値引き」をしない理由
ところで吉田カバンは、原則として値引きをしないことで知られています。もし、小売店舗が承諾を得ずに値引きをしていた場合は、「商品引き上げ」という措置をとることもあるというのですから徹底しています。
しかし、なぜそこまで値引きを拒むのでしょうか?
著者によれば、そこにはいくつかの理由があるそうです。
まず第一は、あとから値引きしたとしたら、定価で買ってくださったお客さまに対して失礼にあたるため。
また値引きをするとブランドイメージも崩れ、当然のことながら利駅も減ってしまいます。