くらし情報『20世紀に最も影響を与えた思想家の一人カール・マルクスの予言』

2015年12月3日 21:00

20世紀に最も影響を与えた思想家の一人カール・マルクスの予言

資本主義が経済活動の自由な競争を原理としているのに対し、共産主義は経済的な平等の観点から私的所有を制限するもの。

とはいえ資本主義と共産主義の違いを、「自由か平等か」という説明で単純化するのは危険だとも著者は主張しています。

共産主義は「自由を抑圧する社会」とイメージされがちですが、マルクスの考えでは、共産主義は「自由人の連合」だから。

■マルクスの指す「イデオロギー」

ところで現代思想につながる「イデオロギー」の意味を開拓したのはマルクスであるため、次に著者は、マルクスの「イデオロギー」に焦点を当てています。

マルクスによると、「イデオロギー」は「法的・政治的・宗教的および哲学的形態」を指しているのだとか。

だとすればイデオロギーは、人間の意識全体にまで及んでいるということになるでしょう。

そしてマルクスの根本的な洞察によれば、人間の意識のあり方は、その社会の経済構造によって規定されるのだそうです。

そのため社会の経済構造は「土台」と呼ばれ、そのうえに人間の意識形態である「イデオロギー」が「上部構造」としてそびえ立っているということ。


これは、とてもわかりやすい表現だといえるでしょう。

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