くらし情報『日本は戦争するの?新聞の論調も二分された「安保法案」の問題点』

日本は戦争するの?新聞の論調も二分された「安保法案」の問題点

、「問題点があった時には修正をする」などの内容は大切にされています。

しかし、安保法案は衆議院でも参議院でも可決されましたが、これは結局多数決。多数決で決めることが民主主義なのでしょう。

国会では最初から多数の議席を持っていれば、思いのままに決められるのも事実。著者は「安倍さんがこの前の選挙で勝って3分の2の議席を確保した時点で、国民が任期付きの独裁を認めたということだ」といっていますが、たしかにその通りかもしれません。

安部政権に多くの国民が信任を与えているからこそ、安保法案は成立しました。その意味では著者のいうとおり、「民主主義は期限付きの独裁政治を容認すること」といえるのかもしれません。



本書では安保関連法の他、日本とアメリカの関係などについても詳しく語られています。
マスメディアの報道だけではわからなかった突っ込んだ部分もしっかり説明されているので、読みごたえは十分。国民にこれからの日本の未来を考えるキッカケをつくってくれる本なので、ぜひみなさんに手に取ってほしいと思います。

(文/齊藤カオリ)

【参考】

※池上彰(2015)『日本は本当に戦争する国になるのか?』SBクリエイティブ
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