借金が0円の会社は潰れる?無借金経営の意外なリスクが明らかに
『99%の社長が知らない銀行とお金の話』(小山昇著、あさ出版)は、地域密着事業、ITソリューションなどの広域事業、そして経営支援事業を行う株式会社武蔵野代表取締役社長。
2001年から同社の経営のしくみを紹介する「経営サポート事業」を展開しており、これまでに550社以上の会員企業を指導している人物でもあります。
つまり、そのような実績に基づき、本書では「会社のお金の増やし方」を明かしているわけです。
■無借金経営より「借金経営」がいい
ところで一般的に、会社は「借金はしないほうがいい」「無借金経営をしている社長は優秀だ」と考えられています。普通に考えれば、それは当然のことではないでしょうか?しかし著者は、それは間違いだとはっきり断言しています。
それどころか、会社を潰さないため積極的に借金をして、「無借金にならない」ように心がけている社長こそ優秀だというのです。
そもそも日本の税法上、銀行からお金を借りない限り、会社を大きくすることはできないのだそうです。
たとえば、みなさんの会社が1,000万円の経常利益を出していたとします。
しかし、そのうちの500万円は税金、250万円は予定納税となります。