老後も不安な状況で生き残るには「もうひとつ給料袋を持つ」こと
日本のお金の問題はすでに抜き差しならぬものになっているだけに、これまでと同じ方法では解決不可能。
変革期にさしかかっている時代においては、自分の身は自分で守らなければならない。
具体的にいえば、いまこそお金について真剣に考える必要がある。
そして、明るい未来を迎えるための鉄則は、「自分のお金は自分で守る」ということ。
そう主張するのは、『トップ1%の人だけが知っている「お金の真実」』(俣野成敏・中村将人著、日本経済新聞出版社)の著者です。
■サラリーマンはもうひとつ給料袋を
国の膨大な借金返済のため、増税や徴収強化、インフレによる物価上昇は避けることができません。しかもサラリーマンを続けていたところで、給料が上がるわけでもないでしょう。
出世しようと努力をしても、退職金だって、いくらもらえるかは不明。
その証拠に、退職金制度を廃止している上場企業も増えています。
しかも法人の税制は下げる方向に向かっているにもかかわらず、個人の負担は大きくなるばかり。
もし家庭を持ちたいと思っても、経済的に難しくなりつつあります。当然、老後も不安だらけ。そして貨幣経済が激変しようとしている。