ランチは0円!外資系企業が報酬よりも「待遇」を手厚くする理由
広大な豪邸や高額のマンションを球団が用意するとか、ファーストクラスでの帰国費用を年数往復分支給する、といった話もよく聞きます。
一方、日本のプロ野球界では、年末の契約更改で年俸額の交渉が行われるものの、こうした待遇面での要望を挙げる選手の話はほとんど聞きません。
■外資系企業にはジムがありランチは無料
では、一般企業に目を移してみましょう。著者は、「外資系企業の場合、福利厚生が行き届いていることが非常に多い」といいます。
育児関連サービスを受けられたり、契約スポーツジムを社員が自由に使えたり、家族旅行に補助金が出たりと、多種多様な福利厚生が用意されているのです。
なかでも有名なのが米Google。社内のカフェテリアでランチを無料で食べられたり、社員が参加できる格闘技などのクラスがあったり。
その点、日本ではアメリカほど福利厚生を重視しません。
就職・転職の際、報酬は気になっても「どんな福利厚生があるか」を決め手にする人はほとんどいないでしょう。いま務めている会社に、どんな福利厚生があるのかを把握していない人も少なくないのでは?
この違いについて著者は、「根底に報酬や税金に対する考え方の違いがある」