仕事ストレス1位の「人間関係」を好転させて人間力を高める技法
なぜなら、日常生活で人間関係が悪くなるときは、必ずといっていいほどお互いに「相手に非がある」「自分には非がない」と思っているから。
■相手に感謝の気持ちをもつと自分の心も整えられる!
さらに深い「こころの技法」として、「自分の欠点を受け入れてくれる相手に対して感謝する」というものがあります。
著者もこのことをとても大切にしていて、たとえば商談や会議が始まる前には参加者一人一人に対して、心の中で「ありがとうございます」と唱えることを習慣にしているといいます。
そうすることで、厳しい交渉が予想される商談や、激しい議論が交わされる会議であっても心を整えることができ、会議の参加者にポジティブなメッセージを伝えることができるのです。
コミュニケーションは、言葉で伝わるものは2割、表情や眼差し、態度などの言葉以外のメッセージが8割といわれています。心のなかで自分の非を認めることが無言のメッセージとして伝わるのと同様、感謝の心は言葉に出さずとも不思議なほど周りに伝わっていくのです。
「感謝はすべてを癒す」という言葉があるとおり、相手への感謝の心を持つことは、素晴らしい人間関係を築くための大切な鍵となるわけです。