「太陽光発電アリと太陽光発電ナシ生活」本当に得なのはどっち?
(2)そのかわり、買取にかかった費用は、毎月の電気料に上乗せして国民全体に支払ってもらう。
という制度です。つまり太陽光発電をしている人は、少し高値で電力を買い取ってもらい、していない人は、その買い取り費用だけを負担させられるという制度なのです。
こう説明されただけだと、やはり太陽光発電をした方がいいと感じますよね。
しかし、シミュレーションをしてみるとそれほど有利ではないことがわかるのです。
■太陽光発電をシミュレーションした結果
太陽光発電を買い取ってもらう方法は、大きく分けて、10kw未満(住宅用)の「余剰買取」と10kw以上(産業用)の「全量買取」があります。
今回は、10kw未満(住宅用)で一度どれぐらいメリットがあるのかを計算をしてみましょう。
10kw未満(住宅用)の場合買い取ってもらえる価格は、1kwh当たり31円か33円。
今回は東京電力管内の31円で計算します。一般的な住宅に搭載できる太陽光パネルは、4kw前後の大きさものが主流です。問題は、4kwの太陽光パネルで年間どれだけ発電できるのかです。
発電量は地域によっても違いますし、太陽光パネルのメーカーによっても多少の違いがありますが、全国的に平均1kwあたりの年間発電量は1,200kwh程度です。