2.5人に1人が非正規雇用労働者な時代の「年金の増やし方」
の4割が非正規という統計もあり、大学新卒者で就職後、数年で転職する人の割合が増えている一因ともなっています。
加えて、非正規社員から正社員への転職も容易ではありません。総務省の「就業構造基本調査」(2012年)によると、過去5年間で転職した人のうち、非正規から正社員になった人はわずか24.2%にとどまります。
■たとえ非正規雇用でも厚生年金に加入できる
増加傾向にある非正規雇用者は、正社員より待遇が不利になりがちですが、適用条件さえ満たしていれば「厚生年金」に加入することができます。
正規雇用者と比べると低賃金のため、年金の受給額は少なくなりますが、企業と掛け金が折半されるので、「国民年金」にくらべると有利であることはいうまでもありません。
さて、ここまでに2つの保険の名前が登場しました。まずは「国民年金」について簡単にご説明しましょう。
これは基礎年金と呼ばれる保険で、収入に関係なく保険料は定額で、受け取る年金額は加入年数で決まります。
保険料は、全額個人負担。会社勤めの人は、おそらく給料から天引きされていることでしょう。
一方の「厚生年金」は、国民年金に上乗せしてもらえる保険金のことで、会社勤めの人が対象になります。